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京都府立医科大学附属病院泌尿器科の腎移植
京都府立医科大学附属病院での腎移植担当が泌尿器科に移管しました。2022年11月に腎移植専門医(奥見)が泌尿器科に着任し、新体制を構築しました。2022年12月下旬に生体腎移植術施設に再認定されましたので、早々に生体腎移植の新規希望患者様の外来受付を開始します。また、献腎移植に関しましても、現在当該学会に施設基準の再認定申請を行っており、できる限り早期に当院での献腎移植術の受け入れを再開できるよう取り組んでいるところです。
前立腺癌術後の尿もれに対する新しい治療の臨床試験
当院では、前立腺癌で前立腺全摘除術後に、軽度~中等度の腹圧性尿失禁が見られる患者さんを対象として、臨床試験を実施しています。 デフラックス(Deflux®)という、ヒアルロン酸とデキストラノマーという薬剤からできた注 入剤を、専用の針で尿道に注入することによって、術後の尿もれが改善されることを期待しています。
前立腺がんのFocal Therapy
前立腺の「限局性がん」と診断された患者さんを対象として、がんの部位の局所だけをきわめて低温にし、がん組織を死滅させる冷凍手術器を用いてがん病巣の治療を行う医師主導治験(前立腺がん病巣標的化 凍結治療)を2021/10月から実施しています。
前立腺癌に対する陽子線治療
2019年4月より前立腺癌に対する陽子線治療を保険診療で開始しています。 4月以降、治療は大きな合併症も無く順調に実施されており、さらに多数の患者さまが陽子線治療を希望し受診されています。8月20日の時点で、110人を超える患者様が治療登録されています。
小径腎癌に対するロボット支援手術
小径腎癌に対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除が2014年4月に臨床研究として導入されました(2015年から保険適応)。
Hybrid Navigationを用いたロボット支援前立腺全摘除術
2013年4月ダヴィンチ・ロボット(DaVinci Si)の導入後、2019年4月までに411例を施行しました。
ロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術
膀胱癌に対するロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘除術を2019年5月より導入しました。本術式により低侵襲で精密な手術が可能となり、患者様の周術期の負担を軽減することが期待できます。
3次元癌病巣マッピングによる前立腺癌の積極的監視療法
当科で世界に先駆けて行っているMRI画像融合3次元超音波ガイド下「標的化針生検法」(画像で癌が疑われる部位への、正確な狙い撃ち針生検)によって、前立腺内でもっとも重要な癌病巣の3次元的な位置・大きさ・癌の性質(悪性度)が、より信頼性をもって診断可能となっています。
先天性水腎症に対するロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術
先天性水腎症に対する『腹腔鏡下腎盂形成術』を実践してきた10年を超える経験を活かし、その技術をさらに発展進歩させたステージとして、ロボット支援腹腔鏡下腎盂形成術を、患者様への入院手術費の負担なく当大学研究支援により受けていただくことが可能です。(本学医学倫理審査委員会承認:ERB-C-264)
小径腎癌に対する凍結療法
小径腎癌に対する凍結療法が2013年3月に当院に導入されました(保険適応)。単腎や多発腫瘍あるいは高齢者や合併症を有する症例を主な対象として行なっております。これまでに当科で150例以上に対して行われ、良好な治療成績が得られています。
進行性精巣腫瘍における化学療法後の残存腫瘍に対する 腹腔鏡下神経温存後腹膜リンパ節郭清術
当科では、進行性精巣腫瘍治療(356例/17年)において重要な治療のひとつである後腹膜リンパ節郭清術(RPLND)で、従来は開腹手術による射精神経温存手術を行っていましたが、化学療法前の腫瘍の小さな方に対しては、2010年8月より、先進医療として腹腔鏡下RPLNDを行っており、良好な治療成績(癌の制御とQOL維持)が得られています。