ご挨拶

京都府立医科大学泌尿器科学講座のホームページへ、ようこそ。

教授 浮村 理

泌尿器科学講座

京都府立医科大学附属病院は、風光明媚な鴨川と京都御所にはさまれて、東山連峰に比叡山と大文字をのぞむ古都の中心に位置しています。泌尿器科学講座には1964年の開設後約55年の歴史があり、入局して31年目である私の学年以下には155名を数える入局医師を迎え、それぞれが大学附属病院をはじめ京都府・滋賀県・大阪府などに広がる関連医療施設で活躍しています。「人間愛」「夢」「和」を大切に、診療・研究・人材育成に携わっています。現在、大学スタッフは全て泌尿器科専門医かつ指導医であり、そのもとに将来が楽しみな人材が集まってくれています。

外来診療

泌尿器科の対象は、男性と女性に共通である尿路、および、男性の生殖器、すなわち、腎臓・尿管・膀胱・尿道と前立腺・精巣・男性器などの臓器です。腎臓の周囲にある副腎や後腹膜の病気も対象です。疾患は、泌尿器科の癌(前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌、精巣癌など)、排尿障害(前立腺肥大、過活動膀胱、尿失禁など)、女性泌尿器疾患、小児泌尿器疾患、性機能障害、男性不妊症、尿路の感染症や結石など多様であり、各分野でプロの医師が専門外来で対応します。専門的な診断から治療、そして、その後の経過においても病診連携を密にとって対応します。女性泌尿器専門外来は必ず、女性医師が担当しています。

治療・手術

泌尿器科は外科系医学ですが、当科では標準的な薬物治療・手術はもちろん世界最先端の医療まで、有効性、安全性、侵襲度、生活の質などを考慮して様々な治療選択肢を提供しています。たとえば、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、内視鏡手術、難度の高い開腹手術、尿路再建法、経皮的癌標的化治療、新しい薬物治療、新しい機能温存法、先端的放射線治療、未治療経過観察、緩和医療などの中から、個人個人の様々な状況に応じて最適な選択ができるように的確な情報を提供します。患者自身の治療方針選択への参加・治療への主体的参加(アドヒアランス)は治療成功の大切な鍵です。

研究

生涯学びの精神で、現行の医療の限界や新しい解決すべき課題について、その革新的な解決策を見出すことをめざし、様々の専門分野で臨床研究および基礎研究に携わっています。その成果として、世界の先端医療技術・最新の基礎研究成果などを世界に発信しています。海外の医療機関とも国際交流・共同研究を進められる環境と経験があるのも特徴です。